米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が女性問題を巡りタブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーから脅迫を受けたと主張している問題で、意外な人間関係が浮かび上がってきた。ベゾス氏の代理人宛てのメールで取引を迫ったとされるエンクワイアラーの弁護士、ジョン・ファイン氏は、9年にわたりベゾス氏の部下だったのだ。社交的な存在として知られるファイン氏は2006年から15年初頭までアマゾンに勤務。アマゾンの大使として世界中を飛び回り、出版業界との人脈作りや電子書籍リーダー「キンドル」の海外展開に寄与した人物だ。ビジネス向けSNS(交流サイト)の米リンクトインに掲載されたファイン氏の経歴や報道、元同僚らへの取材で明らかになった。ベゾス氏とファイン氏は家族ぐるみの付き合いだったという。エンクワイアラーの出版元アメリカン・メディア(AMI)には昨年11月、次席法務顧問として移籍した。