日本を象徴する風景として「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の表紙を飾り、世界的に有名になった山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園の五重塔が、雪化粧をしました。例年よりもかなり遅い積雪です。
この五重塔は富士吉田市民からは「忠霊塔」と呼ばれ、親しまれています。海外の観光客がSNSで発信した五重塔と富士山の写真が拡散され、たくさんの観光客が訪れるようになった忠霊塔ですが、地元の人にとっては散歩を楽しむ憩いの場所です。忠霊塔の裏手にある展望デッキからは、富士吉田市街と富士山が一望できます。
春には桜の花で彩られる新倉山浅間公園と忠霊塔ですが、この日は真っ白な雪の華に埋め尽くされました。忠霊塔のある新倉山の中腹まで、雪の積もった398段の階段を登る必要があります。雪化粧をした五重の塔と富士山をカメラに収めようと平日の早朝から、何人かのカメラマンが三脚を担いで、長い階段を登っていました。
(撮影・文/クレセントエルデザイン)