米国の貿易政策を巡る民主党とドナルド・トランプ大統領の対立は、北米自由貿易協定(NAFTA)新協定の議会採決に影響する恐れがある。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)は、米国が昨年カナダおよびメキシコと合意した新協定に新たな条項を追加したい考えだ。メキシコが環境保護策を強化し、労働組合を自由に立ち上げることができるようにする条項だ。上院財政委員会の民主党トップ、ロン・ワイデン議員(オレゴン州)は「現時点で、大統領がまとめたNAFTA新協定は施行不可能だ」とし、「いかに書面上の見栄えがよくても、他国が合意内容を実行することを確認できなければ、ほとんど意味がない」と批判している。
NAFTA新協定、批准阻むトランプ氏と党派の対立
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