中国は米国との通商協議で、半導体など米国製品の大量購入により摩擦を和らげ、「一時停戦」を延長するようドナルド・トランプ米大統領を説得することを狙っている。その後、習近平国家主席とトランプ氏の直接交渉で決着に持ち込みたい考えだ。北京で開催されている米中通商交渉は14日で4日目の協議を終えた。だが、米中の対立を招いている根本的な問題に関しては、なお進展が見えていない。関係筋が明らかにした。中国側は、トランプ政権が問題視する米企業への技術移転の強要や中国企業の優遇は行っていないと否定。米国製品の輸入拡大を訴えることに注力している。例えば、国家発展改革委員会(NDRC)は米国製半導体の輸入を向こう6年で2000億ドル(約22兆1400億円)まで拡大することを提案したもようだ。これは現在のおよそ5倍の水準となる。
中国が米半導体の大量購入表明、事態打開見通せず
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