画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディアが14日午後に発表した決算で2つのことが分かった。かつて高い評価を得ていた同社の業績改善にはしばらくかかるほか、「デッド・キャット・バウンス」(急激な株価下落後の一時的な反発)は実際にあるということだ。11-1月期(第4四半期)決算では売上高がこの5年間で初めて減少となった。売上高は前年同期比24%減の22億ドルと、同社が1月に発表した予想と一致した。決算前に分からなかったのは、現在の問題がいつまで続くのかだった。答えは「もうしばらく」だ。エヌビディアは2-4月期(第1四半期)の売上高を前年同期比31%減の22億ドルと見込んでいる。だが投資家は、通期の売上高が「横ばいから小幅減少」との見通しに飛びついた。アナリストらは5%の減少を予想していたため、朗報と受け止められたのだ。あるいは、わずか4カ月ほどでピークの約半値に下落した株にとっては好材料だと思われた。エヌビディア株は決算発表後に一時8%上昇した。