米民主党の進歩派は、米ネット小売り大手ことを受けて、勝利宣言した。進歩派は、ニューヨークがアマゾンに巨額の奨励金を支給しようとすることに反対の立場だった。異例の結束でアマゾン誘致に注力してきたニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事とビル・デブラシオ市長にとっては、面目をつぶされた格好だ。アマゾン第2本社を巡る議論は、大型の再開発プロジェクトにより裕福な階級が流入することで地元の貧困層が追い出される「高級化」の問題を巡り、従来の枠を超えた懸念を生んだ。その結果、アマゾンの問題は、左派活動家グループの優位性、および民主党内に及ぼす影響力を測る試金石となった。民主党を主導するクオモ氏やチャック・シューマー上院院内総務らは、より企業寄りの立場で、双方ともにアマゾン誘致を支持していた。