米経済の足踏み状態が一段と弱々しくなっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が15日発表した1月の鉱工業生産指数は落ち込みが鮮明となった。米国の製造業、鉱業、公益事業の生産を合わせた同指数は前月比0.6%低下し、エコノミスト予想の0.1%上昇を大きく下回った。とりわけ製造業は冷え込みが目立ち、前月比で0.9%低下した。前日発表された2018年12月の小売売上高は大幅減だったが、19年の年明けにかけて景気が大きく減速したことを鉱工業生産指数が改めて裏付けた形だ。これを受け、1-3月期(第1四半期)の米国内総生産(GDP)を巡る予想は大幅に下方修正された。米ニューヨーク連銀のGDP予測ツールによると、1-3月期のGDP成長率予想は1.1%と、1週間前の半分の水準に低下した。