――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  悪い知らせはよい知らせ。金融危機後に流行した呪文が、今また人気だ。有力な中央銀行に疎まれるような存在になるのは危険だということを、投資家は思い出すべきだろう。  株式市場は2018年末、世界的な金利上昇や経済成長減速をめぐる懸念から、突然の急落に見舞われた。だが先進国・新興国を対象とする株価指数、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)は15日、昨年12月3日の終値をやや上回る水準で引け、そうしたパニック売りによる下落分を全て取り戻した。