ロジカルタイプには
期限を決めて提案を出させる

<ロジカルタイプ>
自分が100%納得できないと前に進めないタイプです。
「もし、このやり方で納得できないなら自分が納得できる提案をしてほしい。しかし、そのやり方に私が納得できなかったら意味が無いから期限に間に合うようにちゃんとした提案が欲しい。それができないなら、まずはやってみて何に問題があるのかを事実として出してほしい。とにかく考えているだけで実行に移さないと何も結果は生まれないよ」

探求心や学習欲求はあるので、自分の提案を持ってきてと言われると意欲は増します。ただし、期限を定めないと提案を作ることが目的になってしまいます。まずは70%主義で良いので実行に移して検証する働きかけも必要です。
「提案を出します」と言えば、かなり前向きに取り組むと思いますが、単なる逃げの姿勢の場合は、何も言えなくなり実行に移すでしょう。

口ばかり達者で、色々と意見を言う人は、ポジティブ(プラス)な側面とネガティブ(マイナス)な側面があります。

ポジティブな場合は、学生時代から優秀で自分に自信を持っていて、自分がコントロールしたいという気持ちや、納得しないと動けないという気持ちから来ている場合です。
その場合は、こちらが何を言っても聞かないでしょうから、「だったらやってみて結果を出して欲しい」と任せるのも良いでしょう。

もちろん、上手く行けば本人の主体性や責任感は強くなりますし、失敗しても自分の力量の無さや視野の狭さを実感するので勉強になるでしょう。

ネガティブな場合は、自己保身や逃げの姿勢から来るものです。その姿勢をしていると自分に取って不利になるという痛みに訴求すると、何も言えなくなります。

相手のキャラを見きわめて接することで、口だけ達者な部下の行動だって変わりますよ!

口ばかり達者な部下を<br />上手に動かす方法羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。