したことで、同市ロングアイランドシティー地区の再開発に混乱が生じ、周辺の雇用が急増するとの期待も消えかねない。ところが、あまり打撃を受けないとみられる当事者もいる。アマゾン自身だ。アマゾンはこの計画を通じて2万5000人の新規雇用を創出するとしていたが、ニューヨークに第2本社を建設しなくても採用は続ける見通しだ。バージニア州アーリントンのクリスタルシティー地区に建設する、もう1つの第2本社に同じく2万5000人を採用する計画を進めている。アマゾンはそれ以外にも米国とカナダの17都市で採用を拡大する計画だ。IT(情報技術)のハブ(拠点)とみなすこれらの地域で、これまでに80人以上のIT技術者を確保した。既にサンフランシスコ・ベイエリアで約7000人、テキサス州オースティンで1000人、ボストンで1800人のIT人材を雇用している。
アマゾン、NY本社撤回でも人員拡大
市内でなお求人多数、北米各地で採用強化
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