米軍の最大100億ドル規模のクラウドコンピューティング契約を巡る法廷闘争を巡り、米国防総省の弁護士らは19日、新たな申し立てを行った。当局の方策転換を示すこうした動きは、これまで米アマゾン・ドット・コムが優位に進めていたとみられる入札プロセスに関して、今後さらなる問題が生じる可能性を示唆している。企業向けソフトウエア大手の米オラクルは入札プロセスがアマゾンに有利になるようゆがめられている疑いがあるとして連邦請求裁判所に提訴しているが、国防総省の弁護士らは訴訟手続きの一時停止を連邦判事に要請した。国防総省の意図はまだ明らかになっていないものの、停止申し立ては調達プロセスの一段の遅れなど、新たな障害をもたらす恐れがある。