嵐の活動休止宣言が波紋を呼んだが、実は芸能界には「仕事を休止し、再開した」という経験を持つ人が少なくない。10年もの休止期間を経て復活したヒロミさんもその1人。ヒロミさんに「小休止のすすめ」を聞いた。(ジャーナリスト 草薙厚子)
嵐だけじゃない!
芸能人が「小休止」を選ぶとき
「僕たち嵐は2020年12月31日をもって、グループとしての活動を休止させていただくことになりました」
国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーのリーダー、大野智さんは1月27日の記者会見の冒頭でそう語った。今回の活動休止は大野さんが他のメンバーに「自分の嵐としての活動をいったん、終えたい。自由に生活がしてみたい」と明かしたことがキッカケだった。
そんな気持ちをおもんぱかり、ショックから立ち直ったファンは解散ではなく「大野くんの夏休み」だと捉え、エールを送っている。
これまでも芸能人やスポーツ選手で「小休止」を宣言した人は多い。例えば音楽界では「人間宣言」をした宇多田ヒカルさんや、「放牧宣言」をしたバンドのいきものがかり、スポーツ界ではフィギュアスケートの高橋大輔選手やテニスプレーヤーの伊達公子選手など、小休止をした後に華麗に復活を遂げた人も多い。
最近テレビで見ない日がないのが、タレントのヒロミさん(53)である。10年間タレント活動を休んでいたが、その間、芸能界とは違う世界でビジネスを経験し、再び芸能界に戻ってきた。
芸能人のような人気商売は、周囲からの評価や数字で結果が出てくる。ヒロミさんが一旦芸能界から離れた理由は、支えてくれてきた番組スタッフから「ヒロミさん、もうちょっと丸くなれない?」とも言われ、「自分が必要とされていない」と実感したからだったという。