米人気ラジオ番組「カートーク」で軽口の的になっていたフランスの自動車メーカー、プジョーが、米国での返り咲きを狙っている。仏自動車大手グループPSAは26日、傘下の自動車ブランド「プジョー」を北米市場に復帰させる計画を進めていると述べた。復帰すればほぼ30年ぶりとなる。PSAのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は低迷していた欧州事業がここ数年で回復したのを受け、さらなる成長を後押しするため、海外市場の開拓に乗り出す考えだ。同社は米国で販売するモデルや具体的な時期については明らかにしなかった。タバレス氏は2016年、いずれ米国市場に復帰する意向を示し、それは10年以内だと語っていた。同氏が26日語ったところでは、プジョーは過去3年にわたり、米国とカナダの安全性および排出規制の要件を満たすモデルの開発に当たってきたという。