米当局者らは華為技術(ファーウェイ)包囲網を敷こうと通信業界最大の見本市「MWCバルセロナ」に乗り込んでいる。イベントの最大級のスポンサーでもある同社を「二枚舌の詐欺師」と非難し、同社機器の購入に米国の援助資金は利用できないと他国政府にくぎを刺している。トランプ米政権は、当地に集まった10万人を超える通信業界関係者にファーウェイを巡る、大規模な代表団を送り込んだ。メンバーは国務、国防、商務各省高官と連邦通信委員会(FCC)委員長だ。米政府は、ファーウェイ機器を使用する外国の通信網へのスパイ行為や無効化を同社が中国政府に強要される可能性があると述べている。トランプ政権が特に重視しているのが、同盟諸国に5G網へのファーウェイ機器の使用を思いとどまらせることだ。5Gは、自動運転車や工場設備をはじめ多くのモノをネットにつなげる次世代移動通信システム。