米ライドシェア大手リフトが注目の新規株式公開(IPO)計画をようやく明らかにした。その恩恵を最も受けたのは太平洋を越えた先にいる。それは楽天だ。米国では、プロバスケットボールNBAのスティーブン・カリー選手が所属するゴールデンステート・ウォリアーズのユニホームに楽天のロゴがあしらわれている「ジャージー・スポンサー」という以外、あまり知られていない。だが日本では、電子商取引で第2位の地位を占めるほか、2015年に行った先見の明のある投資により、リフト株13%を保有している。楽天がいくらでリフトの株式を取得したかは不明だが、ハイテク企業のバリュエーションが現在ほど高くはなかった時期に取得したことを踏まえると、大きな利益が出ていることは確かだろう。一部報道では、リフトの企業価値は200億〜250億ドル(約2兆2300億〜2兆8000億円)に達すると伝えられており、楽天の持ち分は約30億ドルの価値がある可能性がある。それは、楽天の時価総額の3割近くに相当する金額だ。
楽天の「先見の明」、リフトIPOで最大の勝者に
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