ショッピングセンターのオーナーらは長い間、アマゾン・ドット・コムを「破壊者」だと非難してきた。それが今、アマゾンが救世主になるかもしれないとの考えも出始めている。小売り大手シアーズ・ホールディングスや百貨店メーシーズが店舗を閉鎖し、多くのモールが空きスペースを埋めるのに苦戦する一方、アマゾンは実店舗で存在感を高めている。アマゾン傘下の高級スーパー、ホールフーズ・マーケットの最高経営責任者(CEO)が先週語ったところによると、アマゾンは試験展開していた小型店チェーン「ホールフーズ・マーケット365」をやめ、新業態を含むホールフーズの店舗を増やす方針だ。同社は以前から書店やポップアップストア(期間限定ショップ)など業態が異なるさまざまな実店舗も試している。このほか、無人コンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」や通販サイトで4つ星以上の評価を獲得した商品を販売する「アマゾン・4スター」もテスト中だ。