定年後、大輪の花を咲かせたいなら、「挫折期」に人に会え
挫折した時、自暴自棄になっていませんか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

人生で一番大事なのは
雌伏期の過ごし方

 先日、旧友2人と久々に食事をしました。1人は親の後を継いで2代目社長となった人間ですが、修業に出された会社を潰してしまうという挫折の時期も過去に経験しています。もう1人は金融機関の超エリートでしたが、度重なる不幸から若くしてサラリーマン生活に見切りをつけ、ここまで紆余曲折の長い歩みをしてきました。

 正直、私は彼らのことを心配していました。「あいつらの人生、大丈夫か?」と要らぬお節介をしていました。

 ところが久々に会った彼らは非常に生き生きとしていました。親の後を継いだ友人は、さまざまなアイデアを出して、その会社の新たな事業の柱を作り出そうとしていました。

 もう1人の友人は、ある会社の社長から文化サロン事業を任されるという立場になりつつありました。彼は音楽をはじめ、さまざまな文化・芸術に精通していて、文化サロンづくりがそもそも夢だったのです。

 私にとっては嬉しい驚きでした。いったい、何が彼らの人生を輝かせるに至ったのでしょうか。定年を迎える60歳を超えて、なぜ彼らはキャリアを好転させることができたのかと考えました。

 彼らとの付き合いは長く、良かった頃も悪かった頃もすべて知っています。そこで、私はしばらく彼らのこれまでのことを思い出してみることにしました。その結果、挫折して普通なら落ち込む時期を、彼らは生産的な雌伏期に変えることに成功していたのだと気づいたのです。