フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、プライバシーに重点を置くとするサイトの新しいビジョンを明らかにした。これはだ。だが、その内容は必ずしも多くが想像するようなものではない。ザッカーバーグ氏がマニフェストで実際に約束しているのは、フェイスブックの各種アプリやサービスをより緊密に統合したバージョンの提供だ。一見プライバシーの重視を装ってはいるが、実際の運用方法はそれに反している。フェイスブックは今後も既存のソース(中核の交流サイト、インスタグラムアプリ、ウェブ全体を追跡するシステム、時にしている無数のアプリ)からデータを収集するだけでなく、メッセージアプリからもさらに多くのデータを集めることになる。メッセージアプリは企業との橋渡し役も兼ねており、いずれクレジットカードや電子財布の機能を奪うことになる(マニフェストでは「決済」という言葉が4度使用されていた)。