人事からパワハラの疑い?
ネットには嘘の投稿が!

 数日後、所長は突然本社の人事担当者から呼び出しを受けた。リカが、同僚と所長からイジメとパワハラを受けていると通報したからだ。人事担当者は翌日、今日子も呼び出し、ヒアリングを行った。

 今日子はこれまでの経緯を説明すると、人事担当者は、営業所の通話履歴やパソコンの閲覧履歴などを調査。すると、今日子の言い分が事実だということが判明した。

 後日、担当者はリカに「通報したパワハラやイジメはなかった。むしろ就業時間中の私用電話やネット上の閲覧の方が問題であり、今後も続くようであればそれなりの処分を検討しなければならない」ことを告げた。リカは「厳重注意」の処分を下されたことをきっかけに、今日子に対してさらに恨みを募らせていく。

 そんなある日、所長が今日子を呼び出し、こう言った。

「本社の会議でとんでもない話を聞いた」

 本社の会議で、役員から「Y営業所のうわさがネットの掲示板に書き込まれている」と指摘を受けたというのだ。問題の書き込みが配られ、確認してみた。確かに営業所名や個人名は一部伏せてあるが、Y営業所の人間であれば、誰なのかが分かる書きぶりだった。

「今日子が本社で役員と不倫関係にあったので営業所に飛ばされた」「今日子は営業所でも所長と愛人関係になって職場で好き勝手している」といった明らかに事実無根の書き込みもあったのだ。

 リカの仕業に違いないと思った所長は、彼女に問いただした。最初はしらばっくれたり、泣いたりしていたが、所長が「場合によっては法的措置を取るつもりだ」と告げると、顔色を変えた。