【カラカス】政治的な混乱が広がるベネズエラで発生した大規模な停電で、これまでに少なくとも15人の透析患者が死亡した。  同国では7日午後に続いて9日も大規模な停電が発生。医師らによると、復旧されないと、透析装置などの医療機器を必要とする多数の患者が危機的状況に陥る可能性がある。また、食料の供給が途絶する恐れがあり、広範囲にわたる飢餓や略奪に対する懸念が広がっている。  医療関連団体の幹部は「(10日の)復旧状況次第で(11日は)重要な日になるだろう」として死者の増加に懸念を表明。「この大惨事の責任を負う唯一の人物は独裁者のマドゥロだ」と述べた。