東風日産の中国工場
トヨタ好調でプラスを維持する日系メーカーだが、日産はダウントレンド(写真は東風日産の中国工場) Photo by Fusako Asashima

『週刊ダイヤモンド』3月16日号の緊急特集は「米中依存メーカーの分水嶺」です。自由貿易を前提に、生産・開発・販売戦略を立ててきた日系メーカーは、米中分断で大幅な戦略の修正を迫られています。そんな折、中国経済の減速が日系メーカーの業績を直撃。米中に依存する日系メーカーは、試練の時を迎えました。(本記事は特集からの抜粋です)

 世界最大の自動車市場が厳冬期に入った。2018年の中国の新車販売台数は前年比2.8%減の2808万台。年間ベースで前年を割るのは、天安門事件翌年の1990年以来、28年ぶりのことだ。単月でも7ヵ月連続の減少で、1月は前年同月比15.8%減。2桁減が続く危険水域に達している。

 17年までの自動車取得税減税の反動減や内需減速、米中貿易摩擦による先行きの不透明さが、購買意欲を削いでいるようだ。

 一方で、日系自動車メーカーの1月は同2.2%増。さほど深刻さは感じられないが、実はこのプラス基調はレクサスなどが好調なトヨタ自動車(同15.3%増)独りが気を吐いて底上げしたものである。実際には、日産自動車がマイナスに転じるなど、全体のトレンドは下降線をたどっている。