テリーザ・メイ英首相は、過去数十年の英国の政治史では、まれに見るほど多くの重要な議会投票で敗北し、重要な閣僚を失うなど、次々と壊滅的状況に直面している。しかし、メイ首相はまだ倒れない。議会で常に猛攻撃にさらされ、閣内では反乱が繰り返され、12日には最重要課題である英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の合意案が、2度目の大差での否決となった。こうした状況にもかかわらず、62歳のメイ首相が権力の座にとどまっていられるのは、特殊な要因が絡み合っているからである。保守党議員で通商担当閣外相の経歴を持つマーク・ガーニエー氏は「通常であれば、リーダーはどこかの時点で諦める」と語り、「党はやや衝撃を受けている」と付け加えた。
メイ英首相、倒れない理由はどこに
議会での敗北と閣僚の辞任、英政治史上まれに見るほど多い
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