株式市場Photo:Reuters

チャート面の強さ

 押し目買いは有効で、うまくいっているようだ。

 先週の株式市場では下落継続の理由となりそうな材料が幾つも見られたが、2019年に入ってから最悪だった前週の流れを断ち切って回復した。主要株価指数を見ると、ダウ工業株30種平均は1.6%の上昇で2万5848ドル87セントとなり、S&P500指数は2.9%高の2822.48で取引を終えた。ナスダック総合指数は3.8%高の7688.53となり、小型株のラッセル2000指数は2.1%上昇の1553.54で週末を迎えた。

 先週上昇した理由がうまく見つかると良いのだが。というのも、週初にはエチオピアでボーイング737MAX8型機が墜落して150人以上が犠牲となったニュースが伝えられ、週末には中国との貿易交渉の状況についてトランプ大統領から曖昧なコメントが出されたからだ。経済指標の発表はそこそこの数値が少し発表されただけで、例えば、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数は3.7だったが市場予想の10を大きく下回り、2月の鉱工業生産は前月比0.1%の伸びにとどまった。

 ファンダメンタルズ面で市場を動かす理由が見つからなかったため、チャート上のテクニカル面から見ると、相場の後押しとなる理由があった。S&P500指数が3月1日に付けた直近高値の2803.69をしっかりと上回り、昨年10月9日以来の高値を付けた点は強気材料だ。しかし、野村ホールディングス傘下のインスティネットのフランク・カッペレリ氏は、弱気パターンが出ても大きく売り込まれることがなかった点が、より楽観的な見方につながっていると指摘する。