走り味は力強く上質だった。豪快、といった感覚ではないが、応答がよくスムーズ。スピード性能も高い。

「驚くべきレベル」の
乗り心地

 大きなSクラスを、9速ATとの組み合わせで、まるで1クラスも2クラスもコンパクトなクルマのように軽快に走らせる。

 身のこなしにも同様の印象を受けた。巧みな駆動力制御と相まって、ワインディングロードをなんの苦もなく、すいすいと駆け抜けてくれる。アベレージスピードはかなり速い。

 試乗車はフロントに245/40、リアに275/35のワイドな20インチのコンチネンタルタイヤ(op)を履いていた。乗り心地は高度なレベル、いや「驚くべきレベル」と表現したほうが、ふさわしい。

 S400dに試乗して、メルセデスの実力をいや応なく再認識した。ガソリン、ディーゼルの枠を超えて、このクラスのモデルに興味のあるユーザーは、ぜひ一度試乗をお勧めする。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡崎宏司 写真/小久保昭彦)