ところで、そもそもカップ麺は汁もの料理に属します。ご存じの通り、汁もの料理の汁を飲むと体が温まりますし、心がほっこりします。それに満腹感が得られます。本来なら、できれば汁を捨てずに飲み干したいと考えるでしょう。特に水分をとりにくい災害時はことさらです。

 しかし、わたしは実験中、1種類のカップ麺だけは汁を飲み干しましたが、それ以外はすべて汁を残しました。なぜ、カップ麺の場合は汁を捨てたくなるのか。原因を考えてみると、塩味が濃すぎるからではないでしょうか? わたしが実験中に購入したカップ麺の1個あたりの塩分(食塩相当量)は、多いもので6グラム以上。少なめのものでも約3グラム含まれており、しかもカップ麺1種類だけでした。

 なお、わたしが残した汁の量は、最初に加えた熱湯の量の約半分程度です。カップ麺の汁を飲み干す多くの人は、「これも銭(ぜに)のうちじゃ。飲まないと大損でっせ」という思いで飲み干しているのでしょうか?

厚生労働省が示す塩分量の2倍!

 厚生労働省が示す1食分の塩分の摂取量(2019年の目標値)は、男性が約2.7グラム、女性が2.3グラム程度です。この値に比べると、カップ麺には約2~3倍もの塩分が含まれていることになり、大丈夫かなあとため息をついています。

 災害時、水は貴重品ですし、熱湯を沸かすのも難しいことです。大変な思いでやっと熱湯を注いだのに「塩からい」といって汁を飲まないで捨てるのはどう考えても不自然で、「ヘン」としか言いようがありません。

 では、どうすればいいでしょうか。

 わたしは2つの提案を、1つは製造会社に対して、もう1つは消費者に対して、したいと思います。皆さんのご意見はいかがですか。