【ワシントン】米財務省は、対イラン経済制裁をかいくぐって同国軍への資金供給を支援したとして、アラブ首長国連邦(UAE)とトルコの20余りの企業・個人をブラックリストに掲載したことを明らかにした。  米国は制裁対象となった両替店、商社、当局者などによる不正な大規模金融ネットワークについて、イラン軍が10億ドル(約1100億円)相当の自国通貨リアルをドルやユーロと交換するのを手助けしたと主張している。  専門家の話では、イラン政府をトランプ政権の圧力に対抗させるため中東各地でこうした金融戦略が採用されている。それが今回の米国の制裁で浮き彫りになった。