ないものは自分で作る!
勢い余って理想のノートを作るまでに

 驚いたわたくしは、早速、自分でもバレットジャーナルをやってみようと、ノートを探し始めました。

 ノートにノンブル(ページ数)が入っていると、作りやすいというのがわかっていたので、そういったものを中心に買い集めたのですが、ハードカバーの立派なものが多く、「もうちょっとライトなものがあればいいな」と思いました。

 ないものは作るしかない。それまでにクラウドファンディングをいくつか経験していたわたくしは、急いでチームを結成し、「創業109年の製本工場が作る箇条書き手帳術に最適なコデックス装ノンブルノート」というプロジェクトをスタート。幸いにも686名ものみなさんからご支援をいただくことができ、ノンブルノート「N」が誕生しました。

ズボラな自分との戦い
まず始めちゃえば誰でもできるようになる

 こうして、自分にとってバレットジャーナルに最適なノートを手に入れたのですが、実はなかなか始めることができませんでした。元々マメでないから手帳を活用できていなかったわけで、そこには自分向けにカスタマイズする戦い、そして習慣化するための壁が待っていたのです。

 わたくしのようなズボラ人間にとっては、新しいことを始めるのはなかなか難しいことで、日々の業務に追われていると、バレットジャーナルのセッティングをするくらいなら、先にこの急ぎのタスクをこなさないと、ということの繰り返しで、一向に始まらないわけです。結局グダグダと、数ヵ月の間スタートできずにいました。

 今だから言えますが、わたくしは何か大変なことをしようとしていたのでしょうか。否!まったくもって滑稽なことです。いろいろ考えずにとにかく手を動かせばよかった! スタートしてしまえば、いろいろと数珠つなぎにやるべきことがわかって、自然にできるようになるのに。