あなたの仕事が「永遠に終わらない」納得の理由、定時退社でも成果を出す“たった1つのルール”写真はイメージです Photo:PIXTA

先日、残業が多く疲れをためこんでいる若手社員のカウンセリングをしました。彼は、「時間をかけたほうがいいものができるから、残業は仕方ない」と言います。20代からその言葉が出てきたことに、私は衝撃を受けました。それは彼独自の考えではありません。リーダーが毎日残業し、「時間をかければいいものができる」と周囲にも話しているがゆえに、彼はその働き方や考え方をコピーしていたのです。※本稿は、カウンセラーの船見敏子『戦略的休暇:休むほど成果が出る新しい働き方』(ぱる出版)の一部を抜粋・編集したものです。

締め切りを作らないと
仕事は永遠に終わらない

「休めないのは、休まないから」。こう言われたら、どう感じますか?

「パーキンソンの法則」をご存知でしょうか。イギリスの歴史・政治学者、シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張し続ける」という法則です。

 イギリスの行政組織で、仕事の量や難易度に関係なく、公務員の数が一定の割合で増加し続けていたことから発見されました。実際の業務量は増えていないのに、人数がどんどん増え、結果的に仕事が増えていったのです。このことは、人が増えるほど、時間があればあるほど、仕事の量は増えていくことを示唆しています。

 余裕を持って期限を設定したはずなのに、なぜかめいっぱい時間がかかってしまった。人員が足りずメンバーを増やしてもらったのに、なぜかそれでも人手が足りない状況に陥ってしまった。あなたにもそんな経験はないでしょうか。

 20年前に完全ノー残業を実現した企業の社長はこのことをわかっていたのか、「締め切りがあるから仕事は終わる。だから毎日、定時という締め切りを作ることで、残業はなくせる」と考えていました。そして、それを実現したのです。