スペインの北朝鮮大使館が2月に襲撃された事件で、金正恩(キム・ジョンウン)体制に反対する組織「千里馬民防衛」のメンバーらがこれに関わり、大使館員を一時人質に取って亡命するよう促していたことが分かった。事情に詳しい関係者やスペインの裁判所が公表した情報から明らかになった。メンバーらは大使館のコンピューターや資料を奪ったという。千里馬民防衛は脱北者や朝鮮民族出身者などで構成され、地位の高い人物の脱北を促すことで北朝鮮の体制崩壊を図っている。大使館員の証言に基づいてスペインの裁判所が26日に公表した情報によれば、マドリードにある北朝鮮大使館には先月22日、組織に所属する10人のメンバーが潜入。大使館のスタッフらを拘束し、そのうち1人を地下室に連れていき正恩氏への忠誠を考え直すよう説得した。だが大使館員は亡命を拒否したという。
北朝鮮の反体制組織、在スペイン大使館襲撃に関与
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