白石被告は「本当に死のうと考えている人はいなかった」などとも供述。事件を踏まえ、政府は有害な投稿の監視を強化するなど再発防止に取り組み、ツイッターは利用規約を変更した。

 接見が認められた後、メディアに「金を払えば話す」と取材対応に条件に金銭を要求しているという白石被告。公判前整理手続きには時間がかかるとみられ、初公判の日程も決まっていない。

公判で「死刑は憲法違反」の主張も

「生きていくのが嫌になった」。こんな動機で16人を殺害したとして、死刑が確定した事件もある。

 08(平成20)年10月1日午前3時ごろ、大阪市浪速区の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」から出火し、計16人が死亡した。大阪府警は同日午後、現住建造物等放火と殺人などの疑いで火元の個室を利用していた小川和弘死刑囚(事件当時46)を逮捕した。

 小川死刑囚は取り調べに「死にたかった」「自暴自棄になっており『俺に巻き込まれて死ぬ人、ごめんなさい』と考えながら火を付けた」などと供述していた。

 しかし、初公判では一転して「放火はしていません」と無罪を主張。弁護側は「出火元は別の個室で真犯人はほかにいる」「仮に小川死刑囚が出火元でも、たばこの不始末による失火が原因」と苦しい弁明を展開。検察側は冒頭陳述で「仕事を辞め、離婚で妻子とも別れて生きる目標を失っていた」と指摘した。

 一、二審はいずれも「自殺目的の動機は身勝手極まりなく、何の落ち度もない16人を殺害した殺害した残虐な犯行」などと厳しく断罪。14年3月6日、最高裁は上告を棄却し、死刑が確定した。