パワフルな2リットルディーゼルターボ(190ps)をパサートに積み、最低地上高を標準車比30mmアップした4WDワゴンが登場。多彩な使い勝手を誇る頼もしいモデルだ。
ベースモデルのパサート・ヴァリアントは
欧州で長い間、高い人気を維持
VWパサート・オールトラックTDI・4モーション・アドバンス──ちょっと長いが試乗車の正式車名だ。このクルマをひと言で表すのにふさわしい言葉は、“オールマイティ”である。
ベースモデルのパサート・ヴァリアントは、適度なサイズに快適なキャビンと大きなラゲッジスペースを持つことが、とくに欧州市場で評価され、長い間、高い人気を維持し続けている。
ボディサイズは全長×全幅×全高4780×1855×1535mm。オールトラックはヴァリアントより全高が25mm高い。最低地上高は30mm増の160mm。この設定は、雪路での走破性を高めることを主たる目的にしたものだろう。30mmという地上高の差は、積雪地で少なからぬメリットをもたらす。そして、通常路面での身のこなしや安定性にもたらすデメリットは小さい。