これほど価格をあげてまで提供する理由とは何か。

「完全に夏の定番商品になったから」(吉野家関係者)、「お客様は待っていてくれて、期待されているから」(ゼンショー関係者)だという。

 たしかに、ゼンショーでは毎年、土用の丑の日となれば、客の4分の1がうな丼を注文するというから期待はかなり大きいものがあるだろう。

 また、価格が上がったとはいえ、個人経営の街のうなぎ専門店より、まだ安い。

 さらに、注文してから提供されるまでの時間も格段に短いから、昼休みを利用したいサラリーマンには、やはりありがたい。

 それにしても、このうなぎ価格高騰はいつまで続くのだろうか。

「うなぎの稚魚の生態はよくわかっていないことが多い」(ゼンショー関係者)ため現在のところ、来年以降はどのような価格になるのか、まったく想像がつかないという。

「さすがに、うな丼並盛が1000円を超えるとなると、提供は難しいかもしれない」(関係者)。

 夏のうな丼合戦が今度も続くかどうかは、うなぎのみぞ知るというわけだ。

 今年のうな丼提供は、吉野家が6月11日の午後3時から、すき家は6月12日の午前9時から始まる。

 ちなみに、土曜の丑の日は7月27日金曜日。それまでに両社のうなぎを食べ比べておくのもいいかもしれない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)

週刊ダイヤモンド