ドナルド・トランプ米大統領は29日、カナダのオイルサンドから米ネブラスカ州に原油を運ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設計画を承認する新たな大統領令に署名した。連邦地裁は昨年11月、トランプ政権が承認していたキーストーンXL建設について、追加の環境保護調査が完了するまで差し止める決定を下していた。既存の「キーストーン」パイプラインを延長するキーストーンXLは、加アルバータ州ハーディスティからネブラスカ州スティールシティへ南下し、メキシコ湾岸の製油所につながる既存パイプラインに接続する。トランスカナダのラス・ガーリング最高経営責任者(CEO)は声明で、「トランプ大統領は雇用を創出し、米国のエネルギー安全保障を前進させたい考えを明確にしており、キーストーンXLはその両方を実現できる」と述べた。