部下に「働いて働いて働いてまいります」と言われたら、何と言い返せばいい?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「がんばります」は危険なサイン
部下から「働いて働いて働いてまいります」と言われたとき、多くの上司はこう思います。
やる気があって頼もしい、と。
けれど、その言葉の裏側にあるのは、「他に答えが見つかっていない状態」かもしれません。
働くこと自体が目的になり、なぜ働くのか、何のために頑張るのかが抜け落ちている。
この状態が続くと、本人も、組織も、確実にすり減っていきます。
「充電」という危険な発想
『世界の果てのカフェ』という本には、こんな内省が描かれています。
家では仕事や請求書、それから人生のあれこれに、相当イライラしていた。
ぜんぶ、置いてきたかったのに。
これはぼくにとって、リラックスして「エネルギーを充電する」チャンスのはずだったのに。
――『世界の果てのカフェ』より
一見すると、健全な休暇の話に見えます。
しかし、ここで問題にされているのは、「消耗 → 充電 → また消耗」という前提そのものです。
電池が切れて、充電して、電池が切れて、充電して……
そんな繰り返しで前に進めるはずがないじゃないか?
――『世界の果てのカフェ』より
この気づきは、働き方の本質を突いています。
もし仕事が「電池を削る行為」なら、どれだけ働いても、どれだけ休んでも、前には進めない。
ただ消耗のサイクルを回しているだけなのです。
本当に必要なのは「もっと働く」ではない
部下が「もっと働きます」と言ったとき、上司がすべきなのは、「頼もしいな」と受け取ることではありません。
問い返すべきなのは、こうです。
「それで、何が前に進むの?」
仕事とは、本来、
・成長につながる
・意味が積み重なる
・本人の人生と接続していく
ものであるはずです。
もし働くほど疲弊し、休まなければ立ち上がれない状態なら、それは努力不足ではなく、設計ミスです。
「もっと働け」ではなく、「どう働けば、エネルギーが減らないか」を考える。
それが、本当に部下を守る言葉になります。
「働き続ける」より「前に進む」
部下に「働いて働いて働いてまいります」と言われたら、こう言い返してあげてください。
「電池をすり減らせる働き方じゃなくて、前に進む働き方をしよう」
『世界の果てのカフェ』が教えてくれるのは、休み方の話ではありません。
「消耗を前提にした生き方」そのものを疑うことです。
働くことは美徳ではあります。
しかし、前に進まない努力ほど、残酷なものはありません。
仕事とは、充電を前提にするものではなく、人生を前に進める力になるべきものなのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




