B家を訪れると
両親から無理難題要求が…!

 翌日の昼、A課長はお見舞いのためB宅へ出かけた。そして

「Bさんの具合はいかがですか?よろしかったら話をさせていただけないでしょうか?」

 と玄関に出た母親に頼んでみたが、拒否された。

「Bちゃんはショックで寝込んでいます。面会なんてとんでもない!」

 奥から父親も現れ、母親と同様にかなり立腹していた。

「息子が何か悪いことでもしたんですか?私たちは今まで息子を叱ったことなんて1度もありませんよ。お宅は何て野蛮な会社なんだ!」

 A課長は黙っていることしかできなかった。すると母親が怒りを爆発させた。

「総務課希望で入社したのに、おとなしい性格のBちゃんに販売職の訓練をさせるとは何事ですか!」

 甲社では面接時に、志望者全員に希望部署を必ず確認する。とはいえ入社5年間は、店舗での販売を担当することになっており、Bにも説明し了承を得ていた。A課長は両親にその旨を説明し、「Bだけ特別扱いにすることはできない」と伝えた。

 すると、母親はA課長に対して、

「Bちゃんは乙社からも内定が出ていたんです。もし乙社に入社していたらこんなことにはならなかったわ!総務課に行くのが無理なら、お宅から乙社に掛け合ってBちゃんを入社させるように言ってください!」と言えば、父親は、

「もしできなければ息子の一生を台無しにしたことで、会社を訴えてやるからな!それときつい研修と言葉で息子がショックを受けた。慰謝料をよこせ!」

 と、さらなる要求を突き付けてきた。

 その後帰社したA課長は、その一部始終をC部長に報告した。困り果てたC部長は、夕方D社労士に電話で相談した。