そもそも名刺を持っている生徒が少ないため、名前を書くだけの簡易的な名刺を作成してもらうことから始まる。それをお互いに交換してもらう。

 中には、名刺の端を指でつまんで「はい」とぶっきらぼうに相手に渡す学生もいる。知らないのだから仕方がないのだが……。

 学生であれば《面白いなぁ》で済むかもしれない。しかし、これが社会人となった場合はどうだろう。

 ちょっと想像しただけでも《まあダメ社員だろうな》という印象を持つだろう。特に営業マンはお客様相手であり、ビジネスマンとしては最悪の評価となってしまうだろう。

ベテラン営業でも
名刺交換がきちんとできていない人が多い

 自分では《名刺交換はしっかりできている》と、思う人は多いだろう。

 しかし、意外なことに結構なベテランの営業マンの方でも、胸ポケットから片手でつかみ、無造作に「どうも、こういうものです」と出す人も少なくない。

 もしかしたら、中身はいい人なのかもしれない。しかし、これではとても話を進めようとは思わない。

 こういった人は名刺交換で非常に損をしていることになる。

 初対面の印象は出会いの一瞬で決まる。よくビジネス書などでは“出会いは15秒で決まる”などと書いてある。

 私は15秒ではなくスタートの3秒程度で決まってしまうと考えている。

 あなたがお客様の立場になったときのことを考えてみてほしい。名刺交換をした瞬間に《この人はいい感じだ》もしくは《ダメだな》と判断している。そうではないだろうか?

 営業マンとしては《名刺交換など関係なく、トークで盛り返せばいい》と思っているかもしれない。しかし、名刺交換の時点で既にゲームオーバーなんてこともあるのだ。