人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します! 営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
「アイスブレイク」を知っていますか?
挨拶後には、まずは雑談が重要
この連載の第1回はコチラ
第16回は、コロコロ意見が変わる上司とうまくコミュニケーションを取るコツをご紹介しました。
今回は、『名刺交換の後の雑談の鉄板ネタ』です。
営業や商談で相手の会社に訪問するとします。
初めての訪問では、相手も警戒心が強く、なかなか話が盛り上がりません。
名刺交換をして、席に着いたらすぐ商談……。
これでは、良い商談にならないのは想像が付くでしょう。
そこで大事なのがアイスブレイクです。初対面のときに、緊張をほぐすために行うテクニックで、一対一だけでなく、会議などでも使います。相手の心を開いて、話を受け入れてもらいやすい状態にするのが目的です。
その場合、雑談から始めるのは鉄則ですが、この「雑談」は、雑に談義をすると書いてはいますが、間違っても雑にやってはいけません。
ビジネスでの雑談は、商談や交渉の入り口ですから、しっかりとその後の話の展開を見据えて話をする必要があります。
雑談は、「今日も暑いですねー」という天気の話しが鉄板だと言われます。
これは間違いではないのですが、なぜ天気の話題が鉄板なのか目的を理解していないと失敗します。
「まず天気から」というのがセオリーなのは、双方に取って「共通の話題」だからです。
ということは、どういうことか?
本来、アイスブレイクで話をする雑談は、相手との「共通の話題」が一番ということです。
この共通の話題探しが、実は商談前にする大切な準備です。
アイスブレイクも商談の一部です。
商談の内容をしっかり準備する人はいても、商談前のアイスブレイクの内容を準備している人は少ないのではないでしょうか?
事前の準備は、商談先の会社や相手をしっかり調べて、共通の話題がないかを探します。
〇共通の知人やお世話になった人がいる
〇相手先の商品サービスで使っているものがある
〇仕事上の共通点がある
〇相手の仕事に関連するニュースや話題
〇近くのお店やスポット
〇関連会社などの話題
ホームページなどを見ていれば、何らかの共通の話題は見つかるはずです。