暇つぶしにはもってこいのYouTube。面白い動画もあるが、一方で見る者を困惑させる動画がアップされていることも。街を歩くと「え?」とびっくりするような行動をしているユーチューバーもいる。今回、20~40代男女が、「迷惑」「関わりたくない」と感じているモンスターユーチューバーの事例を集めた。(取材・文/フリーライター 池田園子)
数字稼ぎのために
やりたい放題……
子どもの「なりたい職業」上位にランクインするようになったユーチューバー。一般人でもタレントみたいになれて、華やかにお金を稼げる――そんなイメージが先行しているようだが、実際スターユーチューバーはほんの一握りにすぎない。
ファンを多く抱え、閲覧回数を増やすことで広告収入が上がり、それが収益につながる。これが彼らのもうけ方だからこそ、彼らは「見られる動画」「数字が出る動画」を制作することに心を砕く。
その思いが行き過ぎて、というより過激な方向へと進んでしまい「炎上事件」を起こしたユーチューバーを、私たちは数多く目にしてきた。例えば、2018年秋に地上波のニュース番組でも取り上げられ、大きな話題を集めたのが、男性3人組ユーチューバー「へきトラハウス」の事件。
炎上の原因になったのは、彼らがアップした「振り返りブスババ抜きゲーム」という動画だ。街を歩く一般女性の容姿を批評する内容で、「ただいまブスにつき、映像が乱れております」「出しちゃいけないレベルのブス」「ドボン」など、女性の見た目をひどく形容する表現が目立った。
勝手に撮影され、インターネットという“全世界”に向けて晒され、容姿について好き勝手なことを言われる……当事者女性が心に大きな傷を負うことは間違いない。彼らがしたことは決して許されるものではない。動画を削除したからといって、へきトラハウスメンバーの罪は消えない。
筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。