身体的特徴に言及したり
プライベートに踏み込むのはNG

セクハラになるほめ方とは…

【1】身体的特徴に言及する
「スタイルいいねぇー」
「ぽっちゃりで可愛いね」
「今日は化粧ノリがいいねぇー」
「足が細いね」

言った本人はほめているつもりですが、NGです。イケメンはこういったセリフを言ってもOKだけど…など、「誰が言うかの人次第」と思っている人がいますが、それは違います。誰であろうと身体的特徴に言及するのは完全にNG。なぜなら、セクハラをする人ほど、自分なら大丈夫と思っているからです。

【2】プライベートに言及する
「彼氏がいると仕事も調子が良いね!」
「早く彼氏作りなよ!」
「結婚は?子どもはまだなの?」
「今日はなんか調子良さそうだね?これからデート?」
「かわいいネックレスだね?誰にもらったの?」

これも、軽い気持ちで本人は聞いているのですが、言われた方は「大きなお世話だ!うるさい!」と思っているはずです。
もちろん、言われた相手によって受け取る印象が違うのは事実ですが、自分が大丈夫かNGかは自分で判断できません。よって、誰であろうとNGだと思っていたほうが安全です。

上記2つの観点は、ここまではOKという程度問題ではありません。
明確に、身体的特徴やプライベートはNGと思っていた方が良いでしょう。

髪型や服装をほめるのは
ハードルが高い

では、髪型や服装をほめるのはどうなのでしょう?
ここは非常にセンスがいるところです。

髪型や服装をほめるときに、その人の身体的特徴と紐づいたほめ方はNGです。
そうではなく、その選び方のセンスや趣味の良さをほめるのであればOKです。

■NG例
「その髪型の方が、顔がすっきり見えるね!」
「シルエットが綺麗に見える服だね!」
 じゃぁ、今まではすっきりした顔じゃないのか!とか、今までは太って見えてたの?など身体のラインをと、身体的特徴に紐づくのでNGです。

■OK例
「前の髪型も良かったけど、また雰囲気変わって新鮮でいいね!」
「今日もセンス良い組み合わせだよね!」
 どちらの髪型も良いと言っていて、新鮮という表現で身体的特徴には触れていません。服装も組み合わせのセンスをほめているのでOKです。

ここまで読んで、この線引きが難しい!と思ったら、言わない方が無難です。
「それじゃー、ほめる方法が分からない!」と嘆く方もいるでしょう。
では、次回、セクハラにならないほめ方をお伝えしましょう。
これで、あなたも異性から嫌わることはなくなるはずです。

知らずに言ってたら、セクハラ!?<br />異性をほめるときに気を付けたいこと羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。