人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します! 営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
上司なら絶対知っておきたい
部下を注意するときのセオリー
褒めるときは人前で、叱る時は一人のときに。
これは、部下を注意するときのセオリーです。
本能寺の変を起こした明智光秀も、天下を取るのが目的ではなく、信長への恨みが募って起こしたという説もあります。大勢の場で罵倒されて屈辱的な仕打ちを受けた為に、信長に恨みを持っていたのです。
ですから大勢の場で叱るのは、どれだけ正当性があったとしても相手の恨みを買います。
「侮辱された、恥ずかしい思いをさせられた」
こう思われた瞬間、上司と部下の関係は崩壊するのです。
逆に褒めるときは大勢の前の方が効果は高いものです。
自分が褒められているところを、同僚や後輩も見ているというのが誇らしいのです。
しかし、例外もあります。
普段できが良い優秀な人で、リーダー的な存在の人を叱る時です。
この時は、個人を叱るのではなく、チームとして叱るのが大前提です。
リーダーはチームの代表として叱られているのです。
この時も、基本は「君を信頼して任せているのに」という姿勢を取ることです。
期待をしているのに、その期待に応えられていないという叱り方です。
自分たちの尊敬する優秀なリーダーが叱られるとなると、その後輩たちも責任を感じます。
怒られているのはリーダーだけど、悪いのは自分たちだという気持ちになり、一体感も醸成されます。
普段信頼関係ができているからこそ、あえて人前で怒ってチームを発奮させるのです。
さらに、個人的に注意する場合も、タイプによって、注意の仕方の順序が違います。
基本的に相手に注意をする場合は、悪い部分だけを言うのではなく、良い部分と悪い部分と両方伝えた上で改善を促すことが必要です。
では、良い部分と悪い部分は、どっちを先に伝えればよいのか?
実は、どっちを先にするかで、タイプによって効果が異なります。