――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  世界がリセッション(景気後退)に突入する危険があれば、政策担当者はこれを阻止しようと、迅速に対応する構えであったようだ。  米国では、景気減速はまだ始まってもいなかった。1-3月期(第1四半期)の雇用は、昨年10-12月期(第4四半期)と同じペースで拡大した。企業の労働需要を測る上でより正確な指標である、民間部門の労働時間は現に加速した。  世界に目を向けると、3月の中国購買担当者指数(PMI)は景気減速が収束しつつあることを示唆。