韓国サムスン電子にとって、半導体が頭痛の種となっている。売れ残った在庫の山を抱えているためだ。半導体メーカーは通常、需要が旺盛な時期に約3〜4週間分の在庫を確保する。だが業界のアナリストらによると、サムスンは目下、最大でこの倍に相当する在庫を抱えているようだ。世界貿易を巡る懸念やスマートフォン販売の低迷で、半導体需要はここ数カ月に急減。販売好調時に生産を増強していた半導体メーカーは、在庫の積み上がりに直面している。こうした中、サムスンが支配的な地位を占める主要メモリーチップ2種類の価格は下落。サスケハナのアナリスト、メディ・ホセイニ氏によると、需要の落ち込みは昨年始まったものの、メモリーチップ2種の価格は今年1-3月期(第1四半期)におよそ2割落ち込んだ。これは従来の想定を超える下げ幅だという。
サムスン苦しめる在庫の山、半導体需要は戻るか
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