水も火もない災害時、カップ麺づくりに代用できる「身近な飲み物」Photo:PIXTA

災害食として人気が高いカップ麺ですが、水や火が十分にない災害時に、身近な飲み物で代用するには何が適しているのでしょうか。前回に引き続き、リスク対策.comのコラムニスト奥田和子氏の『本気で実践する災害食』より紹介します。

大阪北部地震のあと小学校で調査

 朝起きがけに湯船に浸かっていると、突然、ベリベリ、ギシーッと大きな揺れが来ました。柱がきしむ音でした。慌ててお湯から飛び出たその時、湯船のお湯が2~3回大波となって左右に大きく揺れるのを目撃しました。私は阪神・淡路大震災で高速道路が横倒しになった近くの町(兵庫県芦屋市)に住んでいます。それは2018年6月18日の朝7時58分に発生した大阪北部地震でした。報道によると、通勤途中の人々が止まった電車から降ろされ、せわしく歩いていました。中には私学に通学する子どもたちもいました。

 過去には、今回の大阪北部地震の被災地でもある大阪府摂津市の摂津小学校へ災害食のお話をするために訪れたことがあり、あの子たちはどうしているだろうと思いを馳せました。

 そんなこともあり、大阪北部地震から4ヵ月目に当たる10月、子どもたちの実情を知るために調査をさせていただいたのです。2つの質問をしました。