現在は飲食系のバイトを掛け持ちして月の収入は15万円ほどだが、生活費、奨学金の返済、親への仕送りをしていると、月々のやり繰りはギリギリだ。真美さんは、困窮するほどは切羽詰まってはいないものの、ぜいたくをする余裕はない。少なくとも、奨学金の返済が終わらない限り、いつまで経っても中流階級にはい上がることはできないだろう。まさに中流階級と最下層の貧困の狭間にいる「マイルド貧困」だといえる。

400万円返済のために
始めた「パパ活」

 飲食系バイトの他にも収入を得ようと考えた真美さんが見つけたのが、「パパ活」だった。

「奨学金には利子がつくため、できるだけ早く返済したいと思って、大学の時からできるだけ節約してお金をためていました。でも、社会人になってからも収入は多くなく、今はアルバイト生活。37歳まで奨学金の返済は続き、このままでは自由に使えるお金もできないし…。かといって、キャバクラとかで働く時間は取れないし、空いた時間をうまく使いたいという思いから、『パパ活』を始めたんです。職場の人間関係でストレスがあった反動もあって、いろんな素敵な人と出会いたいという気持ちもあったかな」

「パパ活」とは、目標や夢を持って頑張っている女性が、それを応援したい男性を探す活動のこと。体の関係を持たず、食事やデートに行って金銭的援助を受けることで、援助交際や売春とは区別される。

 この数年、若い世代の女性を中心に急速に広まった背景には、出会い系サイトだけでなく、「paters」(ペイターズ)などの“パパ活アプリ”が登場してきたことが一因として考えられる。誰もが手軽にパパ活を始められるようになり、効率的にお金を稼ぐことができるようになっている。

 真美さんは、毎月3万円ほど奨学金の返済をしていて、飲食店のバイトだけではお金に余裕がない。そこで、応援してくれる男性との出会いを求め、パパ活を始めたというのだ。