新年度が始まってはや3週間。今はまだ緊張感があるものの、だんだん慣れてくると期限を守らなくなったり、面倒なことを後回しにしてしまったりすることはないでしょうか?実は、このように「つい先送りしてしまう」のは意思の弱さではなく、先送りしてしまうクセが脳に染み付いてしまっているのが原因です。前回に続き『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』(青春出版社)から、そんな「先送り脳」を治す方法について抜粋して紹介します。
「この作業、ムダかも」という不安から先送りする場合…
「がんばってこの企画書を書いたところで、どうせボツになるかもしれないと思うと、いいアイデアも浮かびません。モチベーションもあがらなくて、いつも期限先送りになってそのときに思いついたものを仕方なく出している感じです」
人間の脳は実によくできていますが、もちろん完璧ではありません。残念ながら欠点もたくさんあるのですが、その中でも最たるものが、直感で確率を扱うのが苦手だということです。たとえば、次の2つのケースを比較してください。