米宇宙開発ベンチャーのスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の有人型宇宙船「ドラゴン」が、週末のエンジン燃焼試験で損傷したもようだ。フロリダ州ケープカナベラル空軍基地の地上施設での試験中、煙が高く立ち上った。一部の業界関係者は、これにより同社初の有人宇宙飛行が予定より数カ月遅れる可能性があるとの見方を示した。事故は20日、搭乗者がいない状態で起きた。ドラゴンは緊急事態が発生した場合に宇宙飛行士が脱出できるよう設計されている。今回の事故でけが人はいなかった。スペースXと米航空宇宙局(NASA)は年内の有人飛行を予定している。21日時点でスペースXの広報担当者のコメントは得られていない。