若手営業が質問した「簡単に売れる」「これが正解という仕事の仕方」について、私なりの答えもあったのだが、それは研修部長や営業部長の発言とは異なる趣旨と内容だったからだ。

 とはいうものの、研修部長や営業部長の顔を潰さず、若手営業が知りたいことをお伝えしなければならなかったので、「研修部長や営業部長のご発言は、これまでのお仕事の実績に裏打ちされた重みのあるお言葉ですね」「そして多くの人は楽に結果を出したいと思うことがありますね」「失敗したくないという気持ちも分かります、評価されますからね」などと一切否定語を使わずに、次の2点をお伝えした。

 (1)楽に結果が出るかは別として、確実に結果を出せる仕事の考え方や価値観はある。

 仕事で結果が出ていないなら、それは考え方や価値観が誤っているからである。

 その考え方や価値観のまま新しい取り組みをしても、その取り組みは機能しない。

 だから、早く結果を出したかったら、まずは自分の考え方や価値観を書き換えることを最初にやること。

 (2)その上で、結果を出したいならさっさと行動してしまうこと。

 正解が何かを知るまで時間をかけてしまうと競合相手に先を越されてしまうため、結局結果が出ない。

 自ら積極的に試行錯誤することでさまざまな知識やノウハウ、スキルが身に付く。だからゲームの「ドラゴンクエストのレベル上げ」のように、とにかくチャレンジして力を付けること。

 こういう仕事の仕方をする若い営業は、いずれ上司から引き立てられる(2018.11.28配信『営業職が社内で最も「リストラに強い」職種である理由』も参照いただきたい)。

「まずはさっさとやってみる」ことが
結果につながる第一歩

 これまで私の記事で「軽やかに結果を出す」と書いてきたことの意味は、ここにもある。すなわち、「まずはさっさとやってみる」ことが結果につながる第一歩なのだ。第一歩を踏み出していない人は、いつまでも結果に向かって前進しないのだ。

 以前からビジネスの世界では「PDCAが大事」「PDCAをいかにスムーズに、早く回すか」というところに主眼が置かれている。

 ところが、この考え方には盲点がある。お気づきだろうか?