もうすぐ70歳になるHさんは、人生100年時代を地で行く方。プロ経営者として多くの会社の経営に携わった後、60歳で自身の会社を立ち上げ、今も現役の経営者として現場に立っています。
Hさんに限らず、60歳を過ぎても元気に楽しく仕事をしている方は、少なからずいらっしゃいます。 そのような方たちのエネルギーの源はどこにあるのでしょうか。今から何をしておくことが大事なのか、食事を含めた習慣についてお話をお聞きしました。
50代の頃から週1回のパーソナルトレーニングを欠かさず、60代になってからは「早寝早起き」をモットーに健康的な生活を送っているというHさん。70代を目前にした今も、お孫さんと一緒に公園でボール遊びをするほど、体力は十分です。でも決して、昔から健康的な生活習慣だったわけではありませんでした。
毎晩外食の生活が一変!
50歳からでも習慣は変えられる
40代までは「よく飲み、よく遊んでいた」というHさん。50代になると、親の介護やキャリアの変化、病気などで、同年代の友人たちとの付き合い方が変わりました。こうした周囲の環境の変化によって、「自分も時間の使い方を変えざるを得なかった」と言います。
それまでは会食も含め、毎晩外食が当たり前。2軒目でもお酒を飲み、時には3軒目も…という生活から一変。50歳にして結婚以降初めて、高い頻度で夕食を自宅で取るようになりました。就寝時間は22時前になり、この習慣は趣味が増えた今でも続いているそうです。
「この生活を続けている理由は単純。きちんと決まった時間に夕食を取って、早く寝たら、それだけ体が軽くなるし、前よりもエネルギーがあふれているように感じられるから。年齢の割に若々しくいられている、と自分で実感できることが、何よりパワーの源になる」(Hさん)
40歳も過ぎると、「これまでの生活の積み重ねによる弊害が大きくなって、もう取り返せない部分もあるのでは…」と感じていましたが、Hさんのように50代になってからでも、生活習慣は変えられる!と思うと希望が持てます。