「本当に好きな人」を7人書き出す

『内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 さて、私は人付き合いが苦手ですが、サンドウィッチの具の話を聞いてから、「この人、なんかいいな」「バイブス(気分や波長など)が合うな」と思った7人程度の人とは、きちんとした関係を結ぶようにしています。もちろん好きな人との関係はたくさん結んだ方がいいと思います。しかし私の経験上、まずは7人から始めるのがちょうどいいのです。

 何度かお伝えしてきたように、今の時代は個人がパワーを持っています。副業をして、情報発信力をメディア並に持っている人もいます。ひと前昔だったら3、4人分の人生を一人で生きている人も少なくなく、付き合うにはそれなりの覚悟も必要です。つまり、「本当に好きな人」とでないと長続きしません。

 一度付き合ってつながれば連絡し合うことが頻繁になります。思いつきのメッセージがFacebookやLINEで来ることもあるでしょう。遊びに行った場所やランチで食べた料理など細かい日常生活に関する情報も入ってきます。これからは転職や起業がより一般的になるでしょうから、人生の決断の相談を受ける人も増えるはずです。

 そうなったとき、たとえ話ですが、ツナサンドや野菜サンドより「絶対に卵サンドが好きだ」というぐらいの確信がないと、ピンポイント人脈で関係を築いた人とちゃんと付き合うのがしんどくなります。

 だからこそ、最初は、サンドウィッチと同じで、まずは自分が好きなものとは何か、好きな人とは誰か、そういうことと向き合った方がいいのです。メモを取り出して、7人の「好きな人」を書き出してみて下さい。どうしてその7人なのか。改めて連絡を取ってみて会話をすれば自分自身のことが分かると思います。

竹下隆一郎(たけした・りゅういちろう)
1979年生まれ。慶應大法学部卒。2002年朝日新聞社入社。経済部記者、スタンフォード大学客員研究員を経て2016年より世界最大級のニュースメディア「ハフポスト日本版」編集長。「会話が生まれる」メディアをめざす。2017年、創刊5年目でネットメディアとしては画期的な黒字化を達成。2018年に月間2200万UU到達。現在はネットの生放送番組「ハフトーク」の事業拡大をめざしている。