2人の候補を擁立して落選
千代田区議会議員選の奮闘
平成最後の地方統一選が終わりましたが、後半戦の平均投票率は市町村長選と市町村議会議員選の双方で、史上最低を更新しました。無投票となった地方議会選や首長選の多さも考えると、市民の地方政治への無関心は危機的なレベルに達したと言えます。
ただ、今回は私自身が東京都千代田区での地方選にどっぷりと関わった経験から、それ以上に大事な課題、教訓を学ぶことができました。私の個人的な備忘録を兼ねて、今回はそれについて述べようと思います。
前回も書きましたが、人口減少が進む中では地方こそ改革が必要です。だからこそ、地元を良くしたいという熱意とコスト感覚のある“普通の人”が地方議会の議員になれる環境を、早く実現しなければなりません。
地方議員の多くは専業議員か(時間に余裕のある)自営業者の兼業議員で、その多くが政党組織をバックに多選を繰り返しています。そのため、どの自治体も財政状況が厳しいにもかかわらず、地方議員の高給を大幅に削減して政策予算に回すことさえしていません。自らの既得権益を手放さない既存の地方議員に、改革ができるはずありません。
ただ、熱意のある普通の人ほど地方議員になれないのが現状です。そういう人たちは会社勤めなどで平日の昼間は働いているため、平日の昼間に開催される地方議会には出席できないからです。
だからこそ、地方議会を土日や平日の夜間に開催するようにして、“普通の人”でも兼業で地方議会の議員になれるようにする必要があるのです。ちなみに、欧米では地方議会が土日夜間に開催されている例が多く、そうしたところでは議員報酬も無報酬か実費程度となっています。